電話でのお問い合わせは0562-92-0300
お酒の瓶に、名前とメッセージをサンドブラストで彫刻する名入れボトルの製作手順の紹介です。図案やマスキングシートの作り方、マスキングの仕方やサンドブラスト加工などを紹介しています。
名前・メッセージ・飾りデザインなどを彫刻するボトル(一升瓶)です。ラベルを剥がしたところに彫刻します。どのような形状のボトルでも彫刻できるわけではなく、くびれのあるもの、表面にモールドが入っているもの、スリガラス状のものには彫刻できません。
ボトルの大きさに合わせて彫刻用の図案を作ります。作った図案がそのままの形で彫刻されるので、誤字脱字やレイアウトをしっかりと確認します。
文字が小さすぎると、彫刻したときにつぶれて判読できなくなるので、大きさにも注意します。アルファベットや数字に比べ、漢字はつくりが複雑なので、漢字を用いた文書をレイアウトする場合は、文字の大きさに特に注意します。
サンドブラストで使用するマスキングシートを作るために、Aで作った図案を透明なフィルムに黒のインクで印刷します。
透明なフィルムに印刷する理由は、このフィルムに紫外線を当てて紫外線硬化型の樹脂シートに図案を転写する際、紫外線の当たる部分と当たらない部分を作り出すためです。また、黒のインクで印刷する理由は、黒色は紫外線を吸収して通しにくいためです。
紫外線で硬化する樹脂シートです。この樹脂シートに彫刻用図案を転写して、サンドブラスト用のマスキングシートを作ります。
気温によって反応性が変わるため、紫外線を当てる時間で反応の度合いを調節します(気温が低いときは反応性が落ちるので、紫外線を当てる時間を長くします)。しっかりと反応し硬化していないと、次の工程で樹脂シート全体が溶けてしまうので注意が必要です。
樹脂シートと図案を印刷したフィルムを重ね紫外線を照射して、図案を樹脂シートに転写します。重ねる順番は、紫外線ランプ側に図案を印刷したフィルム、次に樹脂シートです。
図案を印刷したフィルムの黒い部分が紫外線をカットして、樹脂シートに硬化していない部分をつくります。この硬化していない部分を、弱アルカリ溶液で溶かして洗い流すと、写真のように図案の形が抜けたマスキングシートができます。この抜けた部分にサンドブラスト加工することにより彫刻できる訳です。
ボトルの彫刻を施す部位に、水溶性の接着剤をハケで塗布します。接着剤の厚さにムラがあると、サンドブラスト加工したとき、彫刻される深さが部位によって変わり仕上がりに影響するので、接着剤の厚さが均一になるように注意して塗ります。
次にDで作ったマスキングシートを貼り付けます。マスキングシートは薄くデリケートなので、一度貼り付けると、やぶれないように剥がすのは難しいため、慎重に貼り付けます。その際、接着面に気泡ができないように注意します。サンドブラスト加工中に、マスキングシートがはがれないように、さらに指でボトルに圧着します。
サンドブラスト加工で、マスキングシートではない部分に砂が当たらないように、ガムテープでボトル全体をマスキングします。サンドブラスト中にエアーの圧力でガムテープが剥がれてこないように、しっかりと指で圧着します。隙間があると、そこから砂が当たってしまい仕上がりに影響するので、注意深くマスキングします。
サンドブラスト加工で使う縦1.5m×横1mぐらいの箱状のキャビネットです。前面の扉には作業中に内部を見るためのガラス窓と、扉を閉めたまま内部に手を入れて作業できる手袋が付いた小穴が開いています。このキャビネットの中でサンドブラスト加工を行います。下の部分には金剛砂がたまっていて、それを外部に設置したコンプレッサーからのエアーの圧力で吸い上げ、ブラストガンから吐出してサンドブラスト加工を行います。加工中は砂や削られたガラス粉がキャビネット内を舞うため、それらが外に出ないように密閉された装置となっています。
ボトルを彫刻するのに用いる金剛砂です。粒度は中程度のものを使用します。
彫刻する内容(細かさや面積)で粒度を変えます。使用しているうちに細かく(軽く)なってくるので、補充したり入れ替えたりします。
キャビネット内で使うサンドブラストガンです。本体は金属製で、先端ノズルの横にキャビネット内の金剛砂を吸い上げるホース、握りの部分にコンプレッサーからのエアーを供給するホースがつながっています。エアーを吐出すると圧力で金剛砂が吸い上げられ、先端ノズルからエアーと砂を吐出します。エアーのオンオフは、足元にあるフットスイッチで電磁弁を開閉します。
ノズルはセラミック製なので使用しているうちに砂によって摩耗され、穴の内径が大きくなってきます。吐出される砂が広がって削りにくくなったら、新品のノズルに取り換えます。
ボトルをキャビネットの中に入れ、前面の扉を閉めます。サンドブラスト装置の密閉されたキャビネット内で、マスキングシートの図案の形に抜けた部分(ボトルが露出している部分)に、サンドブラストガンから吐出される金剛砂をぶつけて彫刻を施します。
彫刻する深さは、吐出するエア圧、金剛砂の粒度や金剛砂を当てている時間によって調節します。深さが部分的に深くなったり浅くなったりして均一でない場合、仕上がりが美しくないので、彫刻する深さに注意します。均一な深さを彫刻するコツは、ノズルから吐出される砂を、小さな円をゆっくりと描くようにぶつけ、均一に当たるようにします。その際、砂がボトルに対して垂直に当たるようにします。
サンドブラスト加工が完了した状態のボトルです。写真ではわかりにくいですが、彫刻された部分は白くスリガラス状になり、しっかりと図案が彫刻されました。0.5mmほどの深さで彫刻してあります。
彫刻部をより際立たせるために着色加工する場合は、このまま塗料を流し込み、乾燥させます。
彫刻部をゴールドに着色して乾燥した後、ガムテープとマスキングシートを剥がして水洗すれば、名入れボトルの完成です。
表面についている細かな砂でボトルが傷がつく場合があるため、水洗はやわらかいスポンジで、やさしくなでる様に行います。
お客様からご注文を頂きます。
↓
当工房へお酒をお送り下さい。
↓
お酒が届いてから2営業日以内に、彫刻用図案、納期、合計代金、振込先口座番号を連絡いたします。
↓
お客さまに図案を確認していただき、製作OK(図案承認)のご連絡を受けてから作り始めます。オリジナル品の製作という性質上、図案承認後の変更やキャンセルはできませんので、ご注意下さい。
↓
銀行振込、郵便振替(ゆうちょ銀行)で代金の支払いを選択した場合は、代金をお振り込みください。
↓
作り始めてから7営業日以内に、完成した名入れボトルを発送いたします。
↓
名入れボトルをお受け取りください(代金引換の場合は、名入れボトル受取時に、配達員に代金をお支払いください)。
通常は製作OK(図案承認)のご連絡を受けてから7営業日以内に、完成した名入れボトルを発送いたします。
急ぎで必要な場合は、対応が可能かを電話でお問い合わせください。善処いたします。
電話番号:0562-92-0300(受付時間:10:00〜20:00、定休日:日曜日)
支払い方法は、代金引換、銀行振込、郵便振替(ゆうちょ銀行)の3種類です。
銀行振込と郵便振替(ゆうちょ銀行)の場合は先払いとなりますので、図案承認後7日以内に代金をお振込みください。
法人のお客様向けとして締め払い対応も可能です。締め払いを希望の場合は、事前にご相談ください。
代金を振込で支払う場合は、各金融機関所定の振込手数料が必要です。
代金引換で支払う場合は、以下の手数料が必要です。
名入れボトルの送料は、お客さまから当工房へお送りいただいた荷姿の大きさと、お届け先により設定された「ゆうパックの送料」です。
お酒が持込品のため、ラッピングは行っていませんので、あらかじめご了承ください。
配達希望日がある場合は、注文フォームやFAX注文用紙中のご指示やご希望欄に、「配達希望日」を入力または記入してください。対応が可能か確認した後、ご連絡いたします。
配達時間は以下の時間帯で指定ができます。配達時間を指定する場合は、「配達時間帯」を入力または記入して下さい(例:18〜20時の配達希望)。
配達時間帯 | |||||
---|---|---|---|---|---|
午前中 | 12〜14時 | 14〜16時 | 16〜18時 | 18〜20時 | 19〜21時 |
領収証を希望の場合は、注文フォーム中に「領収証に記載する宛名とただし書きの入力欄」がありますので、入力してご注文ください。
FAX注文用紙でご注文の場合は、ご指示やご希望欄に「領収証希望」と記入してください。
領収証の後日発行は行っていませんので、ご注意ください。
名入れボトルの注文数 | 割引率 |
---|---|
10本〜 | 5%off |
20本〜 | 10%off |
大口注文については、別途お見積もりいたします。
注文者様の住所と違う所にお届けも可能です(注文フォームやFAX注文用紙中に、お届け先住所を入力または記入する欄があります)。その場合、代金引換で支払いはできませんので、ご注意ください。
お送りした彫刻用図案を、お客様が承認前の場合はキャンセルできます。
オリジナル品の製作という性質上、お客様が図案を承認後はキャンセルできませんので、ご注意ください。
届いた名入れボトルが、注文と異なる場合や破損があった場合、作り直しいたします。その場合、名入れボトルを受け取り後10日以内にご連絡ください。
以下の商品の返品はご容赦ください。